7日に中山競馬場で行われる紫苑S(3歳・牝・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、重賞格付け前の2008〜2015年も集計対象とする。ただし、新潟競馬場で開催された2014年は除く。
過去10回で最多となる4回の馬券絡みがディープインパクト。3回でシンボリクリスエスが続き、2回がハービンジャー、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、キングカメハメハとなっている。
ハービンジャー産駒は4頭が出走して「2-0-0-2」、同産駒として制した18年ノームコア・17年ディアドラは後にG1馬となっているだけに注目の血統だ。今年出走予定の3頭も良血揃いで、エアジーンはヴィルシーナ&シュヴァルグラン&ヴィブロスきょうだいに代表されるハルーワソング牝系、グラディーヴァはドゥラメンテやルーラーシップを輩出したエアグルーヴ牝系、19年フェアリーSの勝ち馬フィリアプーラは半兄が11年朝日杯FSの勝ち馬アルフレードで2代母ラトラヴィアータはサクラバクシンオーの全妹となる。
ディープインパクト産駒は16頭が出走して「2-2-0-12」、16年ビッシュ・12年パララサルーと2頭の勝ち馬を輩出するほか、16年2着のヴィブロスは紫苑Sをステップに秋華賞を制している。今年は19年オークス2着のカレンブーケドールのほか、アップライトスピン、クールウォーター、レッドベルディエスの4頭がスタンバイ。
ルーラーシップ産駒は4頭が出走して「0-0-0-4」、まだ馬券内への好走例こそないものの、昨年はパイオニアバイオが3着とタイム差なしのクビ差4着と健闘していた。今年はフェアリーポルカ、パッシングスルー、スパークオブライフの3頭が出走を予定しているが、重賞戦線で善戦している馬もいるだけに一考する価値はあるかもしれない。