9日、盛岡競馬場で行われた南部杯(3歳上、交流GI・ダート1600m、1着賞金6000万円)は、幸英明騎手騎乗の2番人気ブルーコンコルド(牡6、栗東・服部利之厩舎)が中団追走から直線馬群を割って追い込み、抜け出しを図った3番人気ヒシアトラスをゴール手前でクビ差交わして優勝した。勝ちタイムは1分36秒6(良)。さらに1/2馬身差の3着には4番人気ジンクライシスが入った。圧倒的1番人気(単勝1.3倍)に支持されたシーキングザダイヤは1/2馬身差の4着に敗れた。
勝ったブルーコンコルドは、父フサイチコンコルド、母エビスファミリー(その父ブライアンズタイム)という血統。デビュー当初は京王杯2歳S(GII)優勝など当初は芝で活躍していたが、初のダート戦となった03年霜月S(OP)快勝後はダート路線に転向。05年栗東S(OP)、プロキオンS、シリウスS(共にGIII)を3連勝して挑んだJBCスプリント(交流GI)で1番人気に応えGI初制覇を飾る。今年に入ると黒船賞(交流GIII)で後続に6馬身差をつけて圧勝。前走のかしわ記念(交流GI)はアジュディミツオーの2着に食い込み、今回はそれ以来5か月ぶりのレースだった。通算成績30戦10勝(うち地方4戦3勝、重賞6勝)。
鞍上の幸英明騎手、管理する服部利之調教師は共に同レース初勝利。ブルーコンコルドはこの勝利で、11月に川崎競馬場で行われるJBCマイル(2日、交流GI)、JBCクラシック(3日、交流GI)への優先出走権を獲得した。