毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【毎日王冠(東京の芝傾向)】
東京競馬場は金曜に約28ミリ(JRA発表)の降雨があったが、土曜は1Rから良馬場で最終まで実施。土曜午前5時測定時で含水率は約15%と良発表でも高めだったが、30度近い高温の晴天だったため、急ピッチで乾いていった。11R・サウジアラビアロイヤルCを勝った
サリオスは1分32秒7の2歳コースレコード。時計の出方自体は例年の秋開幕週同様の高速馬場といっていい。
土曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、5番手、4番手、5番手、5番手、3番手」。位置取り的には3〜5番手のゾーンからの差しがズバズバ決まった。逃げ切りが1頭もいなかったのは、土曜に逃げた馬が、低人気馬が多かったのも影響している。力がある馬なら逃げ切れる土壌は整っている。ただし、馬場整備の効果もあり、脚質による有利不利がないのは近年の傾向でもある。ただ、初日を見る限り、後方から大外一気のような荒業は決まらない。
土曜9R・3歳1勝クラス(芝1400m)で1分20秒4(勝ち馬
スペキュラース)が出ており、時計は速い。日曜は同じ良馬場でもさらに一段乾いたレベル。
アエロリットのMペース逃げが予想される毎日王冠は1分45秒を切る高速決着も十分ある。最終4コーナーで5番手以内がV条件か。