【豪州競馬】メルボルンC前哨戦はサプライズベイビーが制覇「出走馬を送る事は一生の宝に」

2019年10月05日 20:01

 10月に入りメルボルンのスプリングカーニバルが益々の盛り上がりを見せている中、今日フレミントン競馬場ではG1・ターンブルSを含む9レース全てが準重賞以上のターンブルSデーが開催。

 1200mのG2ギルガイSでは、サンライトとサンタアナレーンとの2頭のG1馬が対決し、サンライトがサンタアナレーンを下す。レベルの高さを見せつけた2頭はシドニーの高額賞金レース、ジ・エベレストへ出走予定。

 G3のザ・バートカミングスは2500mの長距離レースで、勝利馬にはメルボルンCの優先出走権が与えられる。ハンデ戦のメルボルンCにおいて、優先出走権によって低ハンデで潜り込めるのは非常に有利。かつ出走権を手にすることにより1ヶ月の余裕を持ってメルボルンCに向けて調整出来る事から、同レースへの重要な指標となるレースだ。

 そのザ・バートカミングスを今年制したのはサプライズベイビー。大厩舎のC.ウォラー調教師が勝ちまくる中、同馬はVIC州の地方ホーシャム競馬場で開業しているポール・プルスカー師の管理で、同調教師はメルボルンCへの出走権を初めて手にした。

「今はあまり言葉が出ない、ジョッキーがとても良く乗ってくれた。メルボルンCに出走馬を送る事は一生の宝になる。馬はこれからもう一段階良くなります」とコメント。同馬は現在52.5kgのハンデを与えられており(今日の勝利によりハンデが上がる可能性はあり)、すでに3200mのG2を勝っている実績からも、一躍メルボルンCの主役に躍り出たと言っていいだろう。

 ザ・バートカミングスには、日本馬ピースオブワールドの子のウルフィー(父ノヴェリスト)も出走。果敢な逃げを見せ3着に入った。

 また、NSW州のシドニー・ランドウィック競馬場では3つのG1が行われ、3歳短距離G1・ダーレーフライトSをファンスターが、1600mハンデG1・エプソムハンデをコルディングが、2400mのハンデG1・メトロポリタンをカムプレイウィズミーがそれぞれ優勝。その全てがC.ウォラー調教師の管理馬で、メルボルンのターンブルSを勝ったキングスウィルドリームと合わせて、4つのG1を1日で完全制覇した。

 メトロポリタンには日本産馬のハッシュライター(父ルーラーシップ)も出走。前走のG3勝ちから勢いに乗りたかったが、勝ち馬から2馬身差の8着に終わった。

(取材:川上鉱介)

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