長距離適性を生かせる舞台で鋭い末脚をみせたいラインオブダンス
阪神JFへの関東エリアの
ステップ重賞として創設されて今年で8年目。過去の連対馬から
アユサン、
レッツゴードンキ、
メジャーエンブレム、
リスグラシュー、
ラッキーライラックと、後のGIホースを多く輩出しており、本番との繋がりという意味でも、翌週のファンタジーSを凌駕して今や最重要
ステップレースとなっている。
1.中距離タイプの種牡馬に注目
14年に9番人気で快勝した
ココロノアイはステイゴールド産駒で、15年に12番人気で勝利した
デンコウアンジュはメイショウサムソン産駒。他も、ハーツクライ、
オルフェーヴル、ディープインパクトと中距離志向が強い種牡馬の産駒が勝利している。
2.差し・追い込み有利
昨年は
シェーングランツが4角13番手から差し切り勝ち。また、後に逃げてGIを2勝する
メジャーエンブレムを
デンコウアンジュが最後方から差し切ったのもこのレースだ。
3.実績は不問
創設当初はオープン・重賞からの臨戦馬が連勝したが、最近5年間は初勝利直後の馬が勝利している。昨年デビュー2連勝の
グレイシアは1番人気で11着。また、15年は連勝中だった
メジャーエンブレム、14年は前走で札幌2歳S3着だった
レッツゴードンキがいずれも1番人気に支持されながら未勝利を勝って臨んだ馬に敗れている。
ラインオブダンスは新馬戦の新潟マイルで5着も、上がり3F32秒5の鋭い末脚を使い素質を見せた。2・3戦目で1800mに距離を伸ばして内容を良化させたこと、そしてハーツクライ×エルコンドルパサーという重厚な血統背景からして、本質的にはマイルより長い距離に適性がありそうだが、このレースはそのような馬の差しが届きやすいレースだ。