2日に京都競馬場で行われるファンタジーS(2歳・牝・GIII・芝1400m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みがディープインパクトとクロフネ。次点で2回のスペシャルウィーク、キンシャサノキセキ、ダイワメジャー、アドマイヤムーンが続く。
ディープインパクト産駒は「2-2-1-8」。昨年もダノンファンタジーが勝ち馬となっているほか、15年にはキャンディバローズ(5人1着)、メジェルダ(6人2着)、ブランボヌール(1人3着)と上位を独占してみせた。今年、出走予定のマジックキャッスルは、母ソーマジックが08年桜花賞3着、半兄ソーグリッタリングが19年関屋記念3着、エプソムC3着の実績を持つ。
また、今年はディープインパクトの後継となるキズナ産駒(クリアサウンド、レジェーロ)とリアルインパクト産駒(テリオスヒメ)が初出走。クリアサウンドはストリートセンスやMr. Greeleyを輩出した牝系、テリオスヒメは3代母が名牝テンモン、注目に値する血統の持ち主と言えるだろう。
ダイワメジャー産駒は「0-1-1-8」。17年アマルフィコースト(1人気3着)、12年プリンセスジャック(1人気4着)など、上位人気馬でも些か物足りない印象が否めない。今年はケープコッド、シャレード、ラヴォアドゥース、レシステンシアの4頭が出走を予定しており、上位人気と目される馬も多いだけに、どういった結果になるのか非常に興味深い。
アドマイヤムーン産駒は「0-0-2-4」。勝ち負けまではできていないものの、14年ムーンエクスプレス(13人気5着)、12年アメージングムーン(10人気3着)など、二桁人気馬の善戦も目立つ。同産駒からはエレナアヴァンティが出走を予定しているが、母の父メジロライアンは先述したムーンエクスプレスと同じなので、複穴として一考する価値はありそうだ。