3歳馬リンノレジェンドが重賞3連勝を決めた7日「第62回道営記念H1」を以てフィナーレを迎えたホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイター開催。その総発売額は1993年度(平成5年度)=約333億円に肉迫する「330億8千万円余」まで伸び、前年比はなんと「131.6%」という驚きの数字を記録した。
バブル崩壊直後の1993年に迫る数字と書いたが、その当時は開催日数が110日間を超えていたわけで、今季「80日間」で積み上げた数字とは価値は異なるのだろう。
一方で、現下は全国のファンの皆さんによる「ネット投票」でのシェアが最終的に85%を超えており、1993年度当時とは発売額の構成がまるっきり異なり、まさしく「時代の移り変わり」を強く感じさせる「V字回復」ということになった。
さて、門別競馬場でのレースは幕を閉じても、所属馬たちのレースは、まだまだ終わらない。「強い2歳馬」たちを中心に、各地で行われる交流重賞やオープン特別等々への遠征が相次いで予定されているからだ。
シーズン閉幕後の最初の遠征チャレンジは、10日(日)盛岡12Rで行われる2歳馬の地方全国交流重賞「第46回南部駒賞M1/盛岡ダ1600m、発走18時10分」となる。門別からは、内枠より順に、シンボ/スティールペガサス/ノーザンヴィグラス/カスタムオーダー/モリノブレイク/マルベルタの6頭が参戦。
迎え撃つ地元・岩手勢は、デビューから4戦負けなしの4連勝、前走「若駒賞M2」で重賞初Vも決めたグランコージーを大将格に計5頭が出走予定だ。ただ、そのうち3頭(内枠から順にナーリー/ホンコンノワール/ダルマワンサ)はやはり門別デビュー馬。
岩手競馬デビュー馬は上記グランコージーと、8枠10番に入ったドラゴンツリーの2頭のみ。ちなみに、このドラゴンツリーにはホッカイドウ競馬の若武者・山本咲希到ジョッキーの騎乗が予定されている。
レースの焦点は、地元大将格の全勝馬グランコージーを相手に門別からの遠征勢がどのような走りを見せられるかだが、今回の遠征6頭はすべて、レベル高い門別での重賞、オープン競走で連対歴がある素質馬であることは強調しておきたい。タイトルホルダーこそ居ないものの「互角以上の結果」を期待できる陣容であることは間違いないだろう。
一方、地元勢では前記グランコージーが重賞タイトルを掴み、門別デビュー馬ダルマワンサが2走前に笠松・秋風ジュニアで準重賞勝ちを決めている。
ただ、ダルマワンサは門別でJRA認定競走は勝てないまま笠松→岩手へと移籍した馬であり、門別からの遠征馬6頭のうち4頭(内から順に、スティールペガサス/ノーザンヴィグラス/カスタムオーダー/モリノブレイク)までがJRA認定競走(オープン=「上級認定」も含む)を勝っていることからすると、一昨年ダモンデ(田中淳司厩舎)以来2年ぶり5頭目の「北海道勢V」も十分に期待できるだろう。
この後も、12日(火)金沢シンデレラカップに、9年ぶり史上5頭目の三冠馬リンゾウチャネルが参戦予定の14日(木)園田「楠賞」などなど、注目の遠征チャレンジが続いていくことになっている。門別ナイター開催は終わっても、ホッカイドウ競馬の馬やジョッキー、厩舎関係者らを応援する機会は続きます!
引き続き是非、御注目ください。
(文=ひだか応援隊)