【京都2歳S】芝2000mの2歳重賞、好走の条件とは/JRAレース展望

2019年11月21日 06:00

全兄に多数の活躍馬がいるミヤマザクラに注目

 重賞としては今年が6回目だが、オープン特別として開催された期間が長く、秋の京都の中距離戦としてファンには馴染みが深い。オープン特別時代の勝ち馬にはエピファネイア、ヴィクトワールピサなど「超」のつくような大物の名前も見られる。

1.スタミナタイプが好走

 一昨年はハーツクライ産駒のワンツーで、3着はハービンジャー産駒だった。また、16年はサドラーズウェルズ系ニューアプローチ産駒のベストアプローチが6番人気で3着。それ以前も、15年はハービンジャー産駒のドレッドノータスが勝利し、マンハッタンカフェ産駒のリスペクトアースが5番人気で2着した。中・長距離志向でスタミナタイプの馬・血統が好走傾向にある。

2.差す競馬ができるか

 オープン特別時代も含めた過去10年、前走で上がり3F1位の末脚を使っていた馬が8勝。また、上がり3F3位以内だった馬は[9-7-8-34]で複勝率41.4%の好成績を残している。小回りと言えども最終週。少頭数で恵まれた逃げ馬が残るパターンがないことはないが、勝ち切るとなると末脚は必須となる。

3.小回り経験があれば尚良し

 一昨年断然の1番人気で2着に敗れたタイムフライヤーは、それまでの3戦はいずれもワンターンの芝1800m戦を使われていて、コーナー4つの競馬は未経験だった。16年に1番人気で2着のヴァナヘイムも小回りは未経験。コーナー2つの競馬しか経験がなかった馬の勝利は、重賞昇格以降の過去5年で未だゼロ。


 ミヤマザクラに注目したい。全兄にはポポカテペトル、マウントロブソンと活躍馬がいるが、前者は不良馬場の菊花賞で3着、後者は5勝中4勝が小回りコースと、ディープインパクト産駒にしては持続力・スタミナが問われる条件の方が得意のようだ。この馬自身も時計の掛かる札幌の芝で未勝利戦を圧勝している。血統背景、そして自身の未勝利戦の勝ち方からして、最終週の小回り2000mという条件は絶好のものと見る。

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