重賞となって6回目で、3年連続で9頭立てと寂しい頭数だが、上位入線馬は翌年以降も活躍するケースが多い。昨年も2・3着馬がのちに重賞競走を勝っており、一昨年は2着
タイムフライヤーがこのレースを
ステップにホープフルSを制している。
コーナーを4回まわる内回りコースというのがポイントになりそう。◎
ミヤマザクラはス
プリングSを勝った
マウントロブソンや菊花賞3着
ポポカテペトルの全妹。母の半兄にクロフネがいる血統で、母ミスパスカリ自身も
マーメイドS3着と活躍した。デビュー戦は包まれるような形になって能力を発揮できなかったが、2戦目をレコード勝ち。馬群を縫うように進出し、札幌競馬場のコーナーで加速できるあたりに器用さを感じた。どこかで外に持ち出したいタイプだろうから少頭数競馬は歓迎。
○
マイラプソディの母テディーズプロミスは、ソルトレイク×カポーテだから仕上がりの早さと
スピードを内在させる血統構成で、実際2011年のラブレアS(米G1、ダート7ハロン)にも勝っている。
スピードを求めるハーツクライの配合相手としても褒められる。まだ緩さを感じさせる走りでダッシュは今ひとつだが、加速がついてからの伸びはA級だ。今回は、この馬が過去2戦で経験したペースとは異なりそうだが、ここをあっさりと通過するようなら来春のクラシックに向けて有力候補となろう。
ペースの鍵を握りそうなのは▲
ヒシタイザン。右回りコースに若干の不安は残るものの、スローに落としすぎないマイペースで逃げることができれば、後続がなし崩しに脚を使わされる可能性もある。父
トーセンホマレボシは、3歳春に芝2200mの日本レコードを樹立した
スピード馬で、祖母スマイルトゥモローはオークス馬だ。
2戦2勝の△
ロールオブサンダーと、
スミヨン騎手が2度目の騎乗となる△
ヴァルナまで印を広げたい。