【全日本2歳優駿予想】 1番人気が抜群の安定感を誇る2歳ダート王決定戦! 過去10年で2勝を挙げている地方馬勝利の可能性は?/地方競馬レース展望

2019年12月17日 18:00

3連勝中と勢い十分のテイエムサウスダン(撮影:稲葉訓也)

 12月18日(水)川崎競馬場で全日本2歳優駿が行われる。今年で70回を迎える歴史あるレースで、アメリカ・ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象となっていることからも注目の一戦だ。

 今年の出走馬の中で私が本命としたのはJRA所属のテイエムサウスダン。デビュー3戦目で未勝利を圧勝して素質を開花させると、続くなでしこ賞、兵庫ジュニアグランプリを勝利し3連勝中と勢い十分。良い位置から相手を見ながら競馬ができるのも魅力で4連勝に期待する。

 対抗は同じJRA所属のキメラヴェリテ。北海道2歳優駿では、鎌倉記念でクビ差の2着だったアベニンドリームにコンマ3秒つけて快勝しており主力候補。しかも北海道2歳優駿Vからのステップでは2014年ディアドムスが1着、2017年ドンフォルティスが2着となっている。今回川崎のインペリシャブルとの先行争いがカギになることから対抗としたが、能力的にみれば逆転優勝も十分に可能だ。

 アイオライトはダートに転向してからの2戦は余裕を残しての勝利で底を見せていない。これまで1200mしか経験がなく距離延長に対応できるかがポイントにはなるが、能力的には引けを取らず侮れない一頭。

 過去10年でJRA勢が8勝していて、残る2勝は2009年笠松のラブミーチャン、2013年道営のハッピースプリントで南関勢の勝利は2006年フリオーソまで遡らないとない。
しかし川崎のインペリシャブルはデビューから無敗の4連勝で、初めての重賞となった鎌倉記念でも人気に応えてキッチリと勝利した。今回は中央馬相手で楽ではないがハナに行ききれば逃げ粘りもあるとみている。

 穴で狙いたいのはハイセイコー記念の勝ち馬ゴールドビルダー。2017年にハセノパイロがハイセイコー記念からのステップで6番人気3着となっているし、今回前が速くなりそうなメンバー構成で差しが決まる展開になれば台頭のチャンスもありそうだ。勝ち負けまではどうかも2・3着候補として狙いたい。

 なお2011年以降1番人気が馬券圏内を外していないので、1番人気を軸にするのも一つの手段としておすすめ。

(取材・文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)

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