5日に中山競馬場で行われる中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになるタフな舞台設定だ。
1回中山は全9日間をCコースで施行。前年末の5回中山がAコースでの施行だったため、内側の荒れた芝が6メートル分カバーされる形になる。
12月28日に行われた芝レースは立志S(3歳以上3勝クラス・芝1600m)が1.34.1、ベストウィッシュC(3歳以上2勝クラス・芝1600m)が1.36.0など時計を要していた。引き続き、「重い」馬場レベルで施行になると考えて良いだろう。あとはCコース替わりで内枠有利の傾向が色濃く出るのか否かを、当日のレースでしっかり見極めたい。