18日に小倉競馬場で行われる愛知杯(4歳上・牝・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、今年は京都競馬場の改修工事の影響から小倉競馬場にて開催されるため、過去1年の当該コース成績をデータの集計対象とする。
ディープインパクト産駒は「4-7-6-25」勝率9.5%・複勝率40.5%。昨年は小倉記念でカデナが2着に好走している。同産駒からはサラキア、センテリュオ、レッドランディーニの3頭が出走予定。上位人気と目されるサラキアは半弟に19年朝日杯フューチュリティSを制したサリオスがおり、母サロミナも12年独オークスの勝ち馬。センテリュオも全兄にオーストラリア移籍後も一線級の活躍を続けたトーセンスターダムがいる血統で、自身も前走エリザベス女王杯4着と軌道に乗り始めたか。
ルーラーシップ産駒は「4-3-0-23」勝率13.3%・複勝率23.3%。昨年はメールドグラースがトップハンデを背負いながらも小倉記念を快勝。同産駒からはパッシングスルーとフェアリーポルカが出走予定。後者はいとこのトゥザグローリーが同コースで開催された10年中日新聞杯を制している。
ハーツクライ産駒は「5-3-4-37」勝率10.2%・複勝率24.5%。昨年は重賞でこそ目立つ活躍はなかったが、勝利数ではトップとなる5勝を挙げており、単勝回収率もプラス収支と人気薄も健闘していた。同産駒からはアロハリリーとポンデザールが出走予定。前者は2代母ライクザウインドの半弟にディープインパクトなどがいる名牝系で、後者も半兄に17年宝塚記念、16年香港ヴァーズなど重賞6勝の活躍を見せたサトノクラウンがいる血統馬だ。
なお、過去に愛知杯が小倉芝2000mで開催された際は、11年フミノイマージン、10年セラフィックロンプとマンハッタンカフェ産駒が連覇を果たしている。