23日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)の舞台となる東京ダート1600m。このコースについて解説していく。
東京競馬場のダートコースは1周1899m。これはJRA10場では最大、世界的にも屈指の広さを誇る。
スタート地点は2コーナー奥のポケット。芝スタートで、外枠の方がより長く芝部分を走ることができる。したがって、コース構造的に、外枠の方がダッシュがつきやすい。
コーナー2つのいわゆる「ワンターン」のコースで、初角となる3コーナーまでは約640mと長い。スタート地点から向正面半ばまで下り、そこで一旦コブを上って下る形。3コーナー半ばから4コーナーにかけては平坦で、直線に向いて高低差2m強の坂を上り切ると、ラスト200mは再び平坦になる。ゴール前の直線は501.6m。
芝スタート、下りスタートかつ初角までの距離もあるため、ペースは上がりやすく、過去5年の前半3ハロンの平均は34秒46。昨年こそインティが前半3ハロン35秒8で入り逃げ切り勝ちを決めているが、その前4年の前半3ハロンは34秒1、34秒0、34秒1、34秒3。2ハロン目に10秒台を刻む流れとなり、逃げ馬は全て馬券圏外に沈んでいる。
近5年は1番人気2-2-1-0と馬券内パーフェクト。スピードと持続力がともに求められる舞台だけに、実力馬がしっかり結果を残している。