「フィリーズレビュー・G2」(15日、阪神)
阪神JF16着の大敗で人気急落の
ルーチェデラヴィタだが、あの一戦だけで見限るのは早計だ。新馬戦→
コスモス賞を連勝した実力からも、能力はあんなものではないはず。放牧で立て直された今回は、心身ともにフレッシュな状態。
トライアルで巻き返しを図り、再び桜戦線へ名乗りを上げる。
阪神JFで勝った
レシステンシアにつけられた差は“5秒1”。惜敗ではなく、大敗を喫したことで、山田真助手の表情はサバサバとしていた。「当日の
テンションが高くて、全く力を出せませんでした。なので、今回は落ち着かせるように工夫しようと思っています」と前向きだ。
前回の反省を踏まえて、今回は厩舎装鞍を施し、パドックも2人引きで臨む予定。近2週同様、無観客競馬になれば、なお力を発揮できるかもしれない。「先週、うるさい馬をパドックで引いたら、落ち着いていましたからね。効果があるかも」と笑みを浮かべる。
放牧効果で心身ともにリフレッシュ。順調に乗り込まれ、1週前は新コンビを組む幸を背に、栗東坂路で4F52秒8-38秒1-12秒6をマーク。同助手は「ジョッキーは“いい感じ”と言ってくれました。追い切り後の計量で450キロ(前走時は438キロ)。カイ食いが旺盛ですし、落ち着きもあって、体調はいいですよ」と仕上がりの良さに胸を張る。
新馬→
コスモス賞を連勝した実力馬。平常心でさえ臨めれば、巻き返しがあっていい。「血統表には、ダービー馬の名がいっぱい。ロマンあふれる血を受け継いでいます。真面目過ぎるので、千四はかえっていいかも。何とか権利を獲りたいですね」。チューリップ賞を制した
マルターズディオサと同じ
キズナ産駒。母の父がトウカイテイオーという渋い配合だ。クラシックへ向けて立て直しを図り、存在感を示したい。