GI競走に昇格した大阪杯のステップレースとして位置づけられるようになり、優勝馬には大阪杯の優先出走権が与えられる別定重量戦。
昨年の最優秀3歳牡馬◎サートゥルナーリアがエントリーしてきた。デビューから不敗のまま皐月賞を制し、昨年暮れの有馬記念は2着。今回、そうした実績から別定58キロを課せられているが、500キロを超える雄大な馬格の持ち主でもあり、他馬との比較から大きく影響するとも思えない。問題は過去、左回りでは結果を残していないこと。ただし、中山記念という選択肢もあったはずだが、右回りの本番を前にあえてこのレースを使ってくるのなら陣営は左回りには不安を持っていないということだろう。相手関係からも負けられない1戦だ。
差す競馬を身につけて安定感が増してきたのは○ラストドラフトだ。桜花賞馬マルセリーナを母に持ち、新馬、重賞を連勝してエリートコースに乗ったものの、その後はやや低迷。それでも休養をはさんで昨年暮れの中日新聞杯2着、今年初戦のAJCCは大きな不利を受けながらも3着と再び上昇ムードだ。成長力のある血統で、このレースの結果次第ではGI戦線でも楽しみな存在になってくれそうだ。
5連勝中の▲ロードマイウェイも強敵だ。前走は珍しくスタートで後手を踏んでしまったが、あっさりと克服し。控える競馬ができたことを収穫としてしまった。使い詰めの5連勝ではなく、しっかりと間隔を空けながらの5連勝なので、疲労の蓄積もないはず。ここに来て体重が増えているのは好感だ。前走から2キロ増の56キロは克服してくるだろうと思う。
デビューから徹底して左回りばかりを使われている△サトノソルタスは、2歳秋の新馬戦に勝って、休み明けの共同通信杯で2着に食い込んだ素質馬。なかなか順調に使い込めないもどかしさもあるが、レースぶりには注目したい。同距離、同コースで行われた中日新聞杯の勝ち馬△サトノガーネットと、左回りで△ニシノデイジーまで名前を挙げておきたい。