北米競馬界屈指の2歳セールが中止 新型肺炎の影響

2020年03月16日 11:30

 3月30日(月曜日)に公開調教が行われた後、4月1日(水曜日)にフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場で開催される予定だった「ファシグティプトン・ガルフストリームパーク2歳セール」が、中止されることになった。主催するファシグティプトン社が13日(金曜日)に発表したものだ。

 19年の当セールで購買されたナダル(牡3、父ブレイム)が、3月14日にオークローンパークで行われたG2レベルS(d8.5F)を制してデビューから無敗の3連勝をマークし、ケンタッキーダービーの有力候補に浮上するなど、北米競馬界における極めて重要な流通経路となっているのが「ファシグティプトン・ガルフストリームパーク2歳セール」だ。既に今年の上場馬も発表されており、G1ヴァニティH(AW9F)勝ち馬バイラマの3番仔となる牡馬(父カーリン)や、昨秋のG1シガーマイル(d8F)勝ち馬スパントゥランの半妹となる牝馬(父フロステッド)など、選りすぐりの2歳馬179頭が上場を予定していた。

 だが、多くの購買者と販売者が会場に詰めかけるセールは、コロナウイルス肺炎の感染が拡大している現状を鑑みると、開催すべきではないとの結論にいたったものだ。

 このセールに上場を予定していた馬たちについて、ファシグティプトン社は、5月18日と19日にメリーランド州で開催される「ファシグティプトン・ミッドランティック2歳セール」にスライドして上場することを基本線に、販売側と協議すると発表している。

(文:合田直弘)

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