昇格して4年目を迎えた中距離GI。阪神競馬場の内回りコースに12頭とやや寂しい頭数になったが、2頭のダービー馬にグランプリホースなど5頭のGI勝ち馬が顔を揃えて注目の1戦だ。
2017年の最優秀2歳牝馬で、海外帰り2戦目の◎ラッキーライラックに一票を投じてみたい。不敗の2歳女王ではあるが。昨年秋から馬体重が増え、エリザベス女王杯では出走メンバー最速の上がりタイムで1年11ヶ月ぶりのGIタイトルを獲得した。今シーズン初戦となった前走の中山記念ではダノンキングリーをマークしていったものの、3〜4角で反応が悪くなってコンマ3秒差2着。結果は残念だったが、勝ち馬と並ぶ上がりタイムを記録し、ソウルスターリング、インディチャンプをとらえたレースには見どころがあった。
GI初制覇を狙う○ダノンキングリーはどんなペースにも対応できる機動力が武器。ダービー2着、皐月賞3着の実績を持ちだすまでもなく世代トップクラスの能力の持ち主で、昨年の毎日王冠では強烈な末脚を武器に古馬を一蹴している。厳しいマークにはあうだろうが、この馬も実戦を1度使われた強みがある。
休み明けを使われたという意味では▲ロードマイウェイも同じだ。母フェリスは新潟2歳S、そして関東オークスに勝ったシンメイフジの半妹。昨年は6ヶ月の間に5連勝し、今回と同距離同コースで行われたチャレンジCで重賞初勝利。その後、一息入れた前走はスタートからダッシュが付かずに後方からの競馬を余儀なくされ、見せ場をつくることもできなかったが、実戦を使われた上昇度にも期待し、そのレースぶりには注目したい。
昨年1番人気の△ブラストワンピース、京都記念で牡馬を一蹴した△クロノジェネシスも紙一重で見ごたえのあるレースになりそうだ。