5ヵ月余におよぶ“冬休み”も明け、2020年度ホッカイドウ競馬が15日、門別競馬場でいよいよ開幕する。今季は開催日数が昨年より2日間増え、15開催・82日間にわたり全日程が「門別
グランシャリオナイター」で行われるが、新型コ
ロナウイルス感染症の拡大阻止に向け政府の非常事態宣言も発出されるなか(道内では5月6日までの期間「北海道・札幌市緊急共同宣言」を発出)、すでに1回開催(〜23日)計4日間は「無観客開催」で行われることが発表されている。
※第2回開催以降の開催情報については、後日改めて告知されることになっています。
昨シーズンは、総発売額が1993年度(平成5年度)以来なんと26年ぶりに「330億円」を突破。「全国でのファン層の広がり」を強く実感できるシーズンとなったわけだが、今季は全国で新型コ
ロナウイルスが猛威をふるう中での船出となる。そんな状況下でも、オープニングデーは計11競走が編成され、89頭が出走を予定している。
中でも注目は、第5競走(発走17時10分)に組まれた“日本一早い2歳新馬戦”「JRA認定フレッシュチャレンジ競走/1000m」だろう。例年、先々まで活躍していく素質馬の出走も多いわけだが、今年も見逃し厳禁!といって良い顔ぶれになった。
JBCスプリントJpnI勝ちで今年、初年度産駒を送り出す
ダノンレジェンドの牝駒
リターンギフト(田中淳司厩舎)はじめ、毎年のように門別デビュー組から重賞活躍馬を輩出している新生
ファームの生産・所有馬
ミッドナイトクロス(牝・父
トビーズコーナー、角川秀樹厩舎)、今年の2歳馬がラストクロップとなる大種牡馬サウスヴィグラスの牝駒
ピーチリキュール(小野望厩舎)らが、特に注目を集めることになりそうだ。
見逃し厳禁!といえば、二つ挟んだ後の第8競走「牡羊座特別」(発走18時50分)も挙げておかねばならない。北斗盃H2から始まる3歳クラシック戦線に直結する一戦で、昨年2歳時に鎌倉記念SII、北海道2歳優駿JpnIIIで連続2着と素質の高さを強く印象づけた
アベニンドリームがこの一戦で戦列に復帰。他にも重賞
タイトルホルダーの
ヨハネスボーイ、
フジノロケット、
シンボらが錚々たる顔ぶれだ。7頭立てとはいえ非常にハイレベルのメンバー構成となった。
オープニングデーから見どころ満載の2020門別
グランシャリオナイター開催。当面は無観客開催となりそうで一抹の寂しさはあるが、レースシーンは例年通り、いや、例年以上に熱を帯びていくことを大いに期待したい。
(文:ひだか応援隊)