5月3日、高知7Rで行われる重賞・黒潮皐月賞(1400m)。高知三冠の一冠目で、地元の3歳馬12頭が揃った。ここ3年はフリビオン、ヴァリヤンツリ、アルネゴーと高知デビュー馬が優勝したが、今年は門別移籍組が有力。多くの馬が昨年末からの重賞・準重賞である金の鞍賞、土佐水木特別、土佐春花賞、仙台屋桜特別をローテーションに組み込んでおり、そこでの対戦成績が指標となる。

　中心となるのはリワードアヴァロン。門別で2勝を挙げて昨秋に高知に移籍すると、2走前の土佐春花賞では重賞初制覇を飾った。同馬の父は高知所属として重賞3勝のほか南部杯(JpnI、盛岡)3着、JBCクラシック(JpnI、大井)4着とJRA馬相手に善戦したグランシュヴァリエ。父と同じ「雑賀正光厩舎＆永森大智騎手」というコンビで挑む。永森騎手は「お父さんに似て折り合いが難しく、最初から気分よく逃げてどこまでもつかというタイプだと思います」とのことで、ここ3戦同様、ハナを奪うだろう。金の鞍賞では直線でソラを使ったが、ここ2走を見るとジョッキーが手の内に入れているようなので、大丈夫だろう。1400m戦であれば、軸は堅いのではないか。

　相手筆頭はリワードアヴァロンに2回勝っているレインズパワー。門別で3勝を挙げ、昨年末の重賞・金の鞍賞を制覇。高知移籍後は5戦すべてで3着以内と力上位だ。前走の土佐春花賞こそ3着に敗れたが、スタートでやや出遅れて中団からになってしまってのもの。430kg前後の小柄な牝馬のため、前走から約1カ月半の間隔を開けたことで力を発揮できるだろう。

　スーパーセヴンは前走・仙台屋桜特別でリワードアヴァロン、フルゴリラと3頭でハナ争いをし、最後もしっかり粘っての2着。ここでも上位争いに加わるだろう。

　フリタイムは父がフリオーソ。同産駒は地方競馬で活躍を見せているだけに気になる1頭で、相手には入れておきたい。

　黒潮皐月賞は5月3日高知7R、18時00分発走予定。

(文=大恵陽子)