牝馬同士の戦いなら未だ無敗のアーモンドアイ(撮影:下野雄規)
2006年創設のGI競走で、春の古馬牝馬のNo.1決定戦としてすっかり定着している。今年は有馬記念大敗からの復活を期す女王
アーモンドアイ参戦で、俄然盛り上がりを見せている。他にも昨年無敗でオークスを制した
ラヴズオンリーユーや昨年優勝の
ノームコアなど、見どころ満載のメンバー構成となった。
◎は
アーモンドアイ。昨年からリズムに乗り切れず、ドバイに渡りながらも開催が中止されるなど運にも見放された印象だが、ここは牝馬同士の一戦で明らかに実力上位。昨年の安田記念はスタート直後の不利が大きく、負けてなお強しの内容で、東京マイルも問題なくここは負られない。
〇に
サウンドキアラ。ここのところ重賞3連勝と充実一途で、坂路での最終追い切りの動きも目を引くものがあった。父ディープインパクトに母が重賞勝ちの
サウンドバリアーと血統的にも筋が通っており、一発逆転があるとすれば勢いあるこの馬か。
▲は
ラヴズオンリーユー。こちらも
アーモンドアイ同様にドバイが中止のあおりを受け、そこからの再仕上げとなった。陣営のコメントからもまだ本調子ではないものの、状態はひと追いごとに上がり、態勢は整ったことが伝わってきた。エリザベス女王杯は久々も影響したのか3着と初めて土がついたが、能力的には勝ち負けして不思議ではない。ただエリザベス女王杯同様に久々の実践と、ここ3戦が2000m以上で使われているだけにマイルへの対応がポイントとなりそう。
△は昨年の覇者
ノームコア、マイルに実績ある
ダノンファンタジー、昨年2着の
プリモシーン、東京の広いコース替わりがプラスの
ビーチサンバにも上位争いのチャンスがあるだろう。
アーモンドアイが他を寄せ付けず注目が集まるヴィクトリアマイルは、5月17日(日)、15時40分発走。
(文=佐々木祥恵)