9日に行われるエルムS(3歳上・GIII)の舞台となる札幌ダート1700m。このコースについて解説していく。
札幌のダートコースは1周1487mで最後の直線が264.3m。1周距離はローカル場では中京に次ぐ大きさだが直線は短い。つまり、コース全体の中でコーナーの占める割合が大きく、丸い形をしているのが特徴だ。また、コース全体の高低差が0.9mとほぼ平坦であることもポイントで、函館ダート(高低差が3.5m)との違いは頭に入れておく必要がある。
札幌ダート1700mは正面スタンド前の直線右手からのスタート。初角となる1コーナーまでは約240mとやや短めで、コーナー4回を経てゴールする。
平坦でペースも速くなることが多いため、速い時計での決着が多い。また、直近7年で良馬場は1回しかなく、重・不良時の決着タイムは1.42.0、1.41.9、1.40.9、1.42.0。17年にロンドンタウンが記録した1.40.9は日本レコードである。脚抜きの良い馬場になると、持ち時計のない馬はかなり厳しい。基本的に先行有利の傾向が強く、14年〜18年の連対馬はすべて4コーナーを3番手以内で通過していた。昨年はドリームキラリとリアンヴェリテが競り合った結果前崩れとなったが、あくまで例外と捉えた方が良いだろう。