※騎手は想定。その他の登録馬:除外対象=サンストックトン58
「
ジャパンC・G1」(30日、東京)
古馬撃破の勢いそのままに、王道G1・2連勝へ突き進む。主役は天皇賞・秋を制した3歳馬
マスカレードボールだ。春のクラシック惜敗から一転、秋初戦でうっぷんを晴らすG1初戴冠。手塚久師は「一度使って張りが出てきた。肉体面は良くなっているし、上積みはある」と自信をのぞかせる。同レース5勝目を狙うルメールを背に、府中を舞台に再び躍動する。
対する外国馬は1頭のみだが、その1頭が特大だ。目下G1・3連勝中で、今年のカルティエ賞(欧州年度代表馬)に輝いた
カランダガンが堂々の来日。サンクルー大賞、キングジョージ、英チャンピオンSと欧州の主要タイトルを総なめにした実力は折り紙付き。日本馬の連勝を19で止め、20年ぶりの外国馬Vを本気で狙っている。
ドバイシーマクラシックで
カランダガンに先着した
ダノンデサイルは、英インターナショナルSから巻き返しを期す。昨年のダービーと同じ舞台で再び輝くか注目だ。一方、今年のダービー馬
クロワデュノールにはやや暗雲が漂う。凱旋門賞14着からの帰国初戦だが、1週前の3頭併せで後れを取るなど良化がスロー。態勢が整わなければ有馬記念に目標を切り替える可能性もあり、その動向から目が離せない。
伏兵陣も充実している。昨年2着同着の
シンエンペラーと
ドゥレッツァ、さらに2年前のダービー馬
タスティエーラが虎視たんたん。宝塚記念、天皇賞・秋と連続3着で健在ぶりを示した
ジャスティンパレスもC・デムーロとの新コンビでG1・2勝目を狙う。