パワーアップしたステラモナークに注目したい(撮影:稲葉訓也)
9月3日、園田競馬場で重賞・園田オータムトロフィー(1700m)が行われる。3歳秋のチャンピオンシップの一戦で、地元馬10頭による戦い。このレースの優勝馬が10月のダービーグランプリ(盛岡)も勝てばボーナス賞金800万円が与えられることとなっている。
中心はパワーアップして帰ってきたステラモナーク。レースで逃げるようになってから強さを発揮しはじめ、年明けから重賞を4連勝した馬だ。2走前・のじぎく賞は全国レベルの強豪相手に道中はなかなか息を入れられなかったのか5着に、前走・兵庫ダービーはスローペースを2番手から進め、直線で一騎打ちに持ち込んだものの半馬身差2着に敗れた。その後は宇治田原優駿ステーブルに放牧に出され、坂路で乗りこまれた。「かなり馬体がしっかりして帰厩しました」と新子雅司調教師。「トモや関節がしっかりしたので、スタートからパンッと行けると思います」と続けた。
このレースが行われる園田1700mはスタートしてから最初のコーナーまでが短い。トモがしっかりしたことでスタートダッシュがつけば、コーナーまでのポジション争いですんなり先手を奪うことができる。1400mでの勝ち鞍が多い馬だが、前走で1870mにもメドをつけた。道中、気分良く運べば強い馬。再びのタイトルが期待される。
エイシンガネーシャはJRA1勝クラスから今夏、兵庫に移籍。移籍2戦目となった前走のクリスタル賞(園田オータムトロフィートライアル)は中団のインで脚を溜め、向正面後半でスーッとポジションを上げると3〜4コーナーで一旦息を入れて直線も伸びての勝利。強さを見せた。JRA時代の実績からも楽しみな存在だ。
ユウキラフェールはJRAで1戦したのち今年、兵庫に移籍。移籍初戦2着のあと4連勝でオープンクラスにあたるAクラスを勝った。のじぎく賞は9着だったが、その後も自己条件で3連勝。堅実な馬で、3歳馬同士のここは上位争いに加わるだろう。
ガミラスジャクソンは今年1月、笠松の重賞・ゴールドジュニアを後方一気の追い込みを決めて勝利。タイムの出やすい笠松や、馬場が軽くなる不良馬場などを得意とするイメージが強かったが、前走・クリスタル賞は良馬場でクビ+アタマ差の3着だった。最近は前半から前目のポジションでレースを運べるようにもなっており、笠松の時とは違った姿をここで見せるかもしれない。
園田オータムトロフィーは9月3日園田11R、16時05分発走予定。
(文:大恵陽子)