前走久々の勝利を挙げたインペリシャブルが重賞連勝を狙う(撮影:高橋正和)
4歳馬(現3歳)の限定重賞として1971年に創設され、当初はダート2000mのハンデ戦で行われていた。1998年から2100mに変更(2002、2003年は2000m)され、2004年に別定重量戦に、
2018年からは定量戦で施行されている。第49回を迎える今年は、前走の黒潮盃の勝ち馬
インペリシャブル、
トライアル優勝馬
ウタマロ、東京ダービー3着の
ティーズダンクら、14頭で争われる。
◎は
インペリシャブル。2歳時は無傷の4連勝で重賞・鎌倉記念に優勝したが、その後全日本歳優駿、クラウンカップと惨敗するなど、しばらく勝ち星から遠ざかっていた。2走前のプラチナカップで
ベストマッチョの2着から距離延長となった前走の黒潮盃ではしっかり折り合いがつき、
コパノリッチマンを6馬身ちぎる圧勝であっと言わせた。
スピード豊かで短めの距離を使われてきたが、前走を見る限りさらに距離が延びても問題なさそう。重賞連勝も。
○に
ウタマロ。2走前の東京ダービーは12着と惨敗しているが、
トライアルの前走・芙蓉賞でも完勝し、川崎は5戦無敗となった。4月に重賞のクラウンカップに勝つなど、3歳になってからの成長振りも目につく。前走の勝ちっぷりからもさらに成長している印象で、得意の舞台で好勝負になる。
▲は
ティーズダンク。南関東移籍後は重賞勝ちはないものの、京浜盃3着、羽田盃4着、東京ダービー3着と善戦を続けている。末脚は確実で、ここも上位争いになるだろう。
△はうまく逃げられれば渋太い
ファルコンウィングと、2歳時は平和賞、全日本2歳優駿と重賞2連勝した
ヴァケーション。こちらは前走の芙蓉賞・3着をひと叩きされた上積みが期待できる。
前走で復活した
インペリシャブル、川崎大得意の
ウタマロほか、好メンバーが顔を揃えて見応えあるレースとなりそうな戸塚記念。9月16日(水)、20時10分発走。
(文:佐々木祥恵)