【秋桜賞レース予想】アークヴィグラスの先行力が名古屋にフィット/NARレース展望

2020年09月17日 11:00

前走圧巻の走りを見せたアークヴィグラス(撮影:稲葉訓也)

 9月17日、名古屋競馬場で重賞・秋桜賞(1400m)が行われる。グランダム・ジャパン(GDJ)古馬シーズンの一戦で、同シリーズはこの秋桜賞を終えると最終戦・レディスプレリュード (JpnII)を残すのみとなる。ポイント上位のジェッシージェニーやアークヴィグラスなどは今後の着順次第では優勝を狙える位置におり、陣営はGDJの行方も気になるところだろう。

 中心は前走、金沢の読売レディス杯を勝ったアークヴィグラス(北海道)。好スタートから2-3番手につけると、他馬にマークされながらも3コーナー手前で自分から動いていき、直線は食らいつくサラーブを突き放して勝利。2歳時はエーデルワイス賞(JpnIII)を制覇した馬が、2018年東京2歳優駿牝馬以来、約1年7カ月ぶりの勝利を手にした。

 名古屋競馬場は小回りコースに加え、砂が他場より軽く速い時計が出やすい。そのため、逃げ・先行が有利な馬場となることが多く、先行力のあるアークヴィグラスにとっては好材料だ。

 読売レディス杯でアークヴィグラスの2着に敗れたサラーブ(大井)も実力は上位。JRAで3勝を挙げており、地方競馬でも重賞制覇まであと一歩。南関東で揉まれてきた経験も生きるはずだし、高知のトップジョッキー・赤岡修次騎手を呼び寄せ、勝利を狙う。

 ガレットショコラ(兵庫)は地元・園田の1400mで10連勝を遂げた馬。いずれも逃げ、もしくは2番手からの快進撃だった。2走前は初の1700mとなった兵庫サマークイーン賞で3着に入ったが、本質的には短い距離の方が適性は高いだろう。先行力からも名古屋1400mは合いそうだ。

 エイシンセラード(兵庫)は2走前の兵庫サマークイーン賞でマイペースの逃げに持ち込んで重賞初制覇。前走・読売レディス杯はアークヴィグラスやサラーブを見る位置から運び、直線では苦しくなって6着だったが、展開次第で上位争いに加わりそう。

 地元からはポルタディソーニ(愛知)が実績上位だが、重賞4勝はいずれも内枠からの勝利。距離ももう少しあった方がこの馬の力を発揮できそうだ。

 地方全国交流の秋桜賞は9月17日名古屋11R、16時20分発走予定。

(文:大恵陽子)

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