重賞2勝のスペルマロンに注目したい(ユーザー提供:福山の残党さん)
9月21日、高知競馬場で重賞・珊瑚冠賞(1900m)が行われる。地元古馬による戦いで、1900mという長い距離への適性もポイントになる一戦。また、多くの馬がステップレースに使う予定だった9月6日サファイア特別が台風の影響で取り止めとなっており、馬によっては1走抜けたぶんがレースでの走りに影響するかもしれない。
中心は重賞2勝のスペルマロン。その2勝は1300mと2400mと、対応できる距離の幅が広く、オールマイティな馬だ。前走の準重賞・ミッキーロケット賞ではスタートで躓き落馬というまさかのアクシデントがあったが、普通に走れれば上位争いには加わる馬。今度こその走りを期待したい。
チャオは長距離で力を発揮できる馬。その証拠に、2400mの高知県知事賞では過去3年で2着2回。エンジンがじんわりとかかるタイプとあって、長い距離の方が向いているのだろう。外目の枠に入ったのが気がかりだが、この距離ならば上位争いに加わっても不思議はない。
ダノングッドはJRA時代に1200mでオープン勝ちした馬で、3走前の重賞・園田FCスプリント(820m)では後方から後半3F34.7秒という、現地記者も「見たことがない」というタイムを叩き出して追い込んで2着と、最近は短距離で実績を残している。それだけに、今回は1900mという距離が不安材料だが、JRAでデビューからしばらくは1800mを中心に使われ、1800〜1900mで3勝を挙げている。道中で後手に回ることもある気性を考えると、アッサリ勝つシーンもありそう。ただ、前走の重賞・建依別賞の行きっぷりの悪さが気がかりで、状態次第な部分もあるかもしれない。
ミッキーロケット賞を勝ったパルクリールや、同レースで2着からハナ+クビ差4着のマイネルサリューエあたりも3着以内に絡めそうで、その他の力量差は少なそうだ。
珊瑚冠賞は9月21日高知7R、18時10分発走予定。
(文:大恵陽子)