過去のデータからは厳しい結果となったゴールドドリーム。南部杯には3年連続出走して、勝ち切れないのも気がかりだ(写真は昨年のかしわ記念時、撮影:高橋正和)
先週の馬場傾向は先行、イン回りの活躍が目につき、良馬場でマイナス0秒5くらいとほぼ標準的な馬場差。ただ台風の影響も気になるところで、当日の馬場傾向には注意をしておきたい。
2011年の東京競馬場で行われた開催を除き、盛岡競馬場で開催された最近9回のデータから分析していく。1番人気は[5-3-1-0] と、すべて馬券に絡む活躍で信頼できる一方で、2番人気は[2-3-1-3]、3番人気にいたっては[0-0-1-8]と、意外にも歓迎できないデータとなっている。
今年は実力馬揃いでサンライズノヴァ、モズアスコット、ワイドファラオ、インティ、ゴールドドリームと、何が1番人気に支持されるか微妙だけに人気は注視したい。
脚質で見ると、逃げ切りは2013年のエスポワールシチーのみ。それでも、2着は3回ある。インティ、ワイドファラオは警戒したいところ。連対18頭中11頭が先行と、理想は前々で動けるタイプ。ただし、最近2回はルヴァンスレーヴ、サンライズノヴァが差し切り勝ちを収めている。
今年は3歳馬の出走馬はないが、最近9回の優勝馬の年齢は3歳から8歳までと、多岐にわたっている。ただし、7歳馬以上の優勝馬についてはそれ以前にも南部杯を勝利していることが条件で、ゴールドドリームやワンダーリーデルの7歳馬には厳しいデータとなっている。初めて南部杯を勝利するのは6歳馬までだ。
所属馬で見ると、18頭の連対馬すべてJRA所属で美浦所属馬が2勝、2着2回。栗東所属馬が7勝、2着7回となっている。地方所属馬は、2010年に3着が1回あったのみだ。今回の栗東所属馬はインティ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、モズアスコット、ワンダーリーデルとなっている。
(文=峯村正利)