かつてはハンデ戦として行われていた重賞競走だが、2017年から別定重量戦に。それでも昨年、一昨年と1番人気馬が掲示板を外すなどつかみどころがない。
◎ブラヴァスは今年3月に3勝クラスを卒業後、新潟大賞典4着、七夕賞2着、新潟記念1着と夏に力を付けてきた。直線の長い新潟外回りコースでの重賞初制覇だったが、福島競馬場でもレース巧者ぶりを見せているので、阪神コースに不安はない。実際、阪神コースも3戦2勝2着1回と苦手意識はないはずだ。母はヴィクトリアマイル2連覇のヴィルシーナで、父キングカメハメハ。近親にはシュヴァルグランやヴィブロスなど高齢になっても一線級で活躍し続けた馬が多いようにタフで使い減りしないファミリーだ。
相手には○ヒンドゥタイムズ。ディープインパクト産駒の母マハーバーラタはダート1700mの逃げ切りのみだが、3代母パーソナルビジネスからは米国のブラックタイプウイナーが名を連ねるファミリーだ。この馬は、デビュー以来、11戦して5着以下がないという堅実派。前走のケフェウスSは勝ちに行った分、末が甘くなってしまった印象だが、しっかりと脚を溜めることができれば、その末脚は重賞級でも通用することは七夕賞、そして3歳春の京成杯でも実証済み。今回は展開も味方してくれそうだ。
不敗のまま勝ち進んできた▲レイパパレは、GII時代のホープフルSに勝ったシャイニングレイの全妹。52キロの軽ハンデだったとはいえ、ほとんど追われることなく準オープン馬たちを一蹴した前走は圧巻の内容だった。今回、少頭数になったのは歓迎で重賞初挑戦とはいえ、侮れない存在だ。
復活目指す△ジェネラーレウーノはスクリーンヒーロー産駒らしいロングスパートが武器。なかなか順調に使い込むことができないが、そのレースぶりにも注目したい。