優勝馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられるレースだが、過去10年で、このレースを
ステップにチャンピオンズCへと挑んだ馬は[0-2-0-23]。同じ左回りコースで距離もわずか200mしか変わらないが、芝スタートのワンターンコースと、オールダートのツーターンコースでは求められるものが異なるようだ。過去10年間で1〜3番人気馬は[7-3-2-18]。やや波乱含みの1戦といえる。
◎
ルクソールカフェは東京競馬場ダート1600m2歳レコードホルダー。3歳春にはヒヤシンスSを勝って、この舞台では[2-0-0-0]だ。前走のジャパンダートクラシックは春シーズンから大きく体重を増やしての出走だったが、離された3着。右回りが苦手というわけではなさそうだが、海外帰りの帰国初戦というよりも、小回り馬場に苦しめられ、距離も若干長かったように感じた。まだ大きな体を使いこなせていないだけに伸びしろも十分に感じられる。
〇
ウェットシーズンはこのコース[4-1-0-1]。2歳12月のデビューから一貫してダート路線を歩み、またしっかりと間隔を空けながら左回りを選んでキャリアを積み上げた。前走のグリーンチャンネルCは格上げ初戦、休み明けに加えて馬体重が14kg増。1番枠を引き当ててしまったため、最後まで窮屈な競馬を強いられた。それでもゴール前まで抵抗し続け、2着馬と3馬身少々の5着に粘り込めた事で改めて能力の高さを示した。見直したい。
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オメガギネスはグリーンチャンネルC優勝馬。この時は60kgを背負い、出走メンバー最速の末脚を繰り出して2着馬に4馬身の差を付けた。昨年春のフェブラリーSでは1番人気に支持された実力馬。以前は先行力を武器としていたが、出遅れた東海Sで脚質転換にめどを立て、それが生かされた格好だ。今回は57kg。前走の再現も十分だ。
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コスタノヴァはフェブラリーS優勝馬。もともとスタートの上手な馬ではなく、それでもかしわ記念は前残りのペースに苦しめられながらも0.1秒差3着と健闘したが。前走のさきたま杯は不良馬場でまともに出遅れてしまった。東京ダート1600mコースは[4-0-0-0]なら無視はできない。
昨年のフェブラリーS優勝馬△
ペプチドナイルと初の重賞挑戦となった東海Sで3着と健闘した
ビダーヤ、東京コースを得意としている△
サンライズフレイムまで押さえておきたい。