少頭数で行われることが多く、今年は8頭立てで行われるが、朝日杯FSへの
ステップレースに指定されている。このレースを
ステップに朝日杯FSへと挑んだ馬は[2-3-2-17]だから見逃せないレースだ。舞台となる京都競馬場芝1600mコースは3〜4角に高低差4.3mの坂がある外回りコースを使ったワンターンコースだ。マイル戦に求められるものは
スピードと瞬発力。今回の舞台も例外ではないが、キャリアの浅い馬同士の1戦ゆえに難解だ。
◎
アドマイヤクワッズは東京競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。五分のスタートから中団待機。半マイル通過47.9秒、前半1000m60.1秒というスローペースを、やや促されながら外目で追走すると、最後は11.5秒、11.3秒、11.2秒という加速ラップをメンバー最速の末脚で差し切った。逃げ、先行馬が2、3着を占めたペースだけに価値が高い。前回は東京へ輸送しての競馬だったが、今回は地元戦。初の右回りとなるが、実戦を経験してどれだけパフォーマンスを上げてくるか楽しみだ。
〇
ガリレアはサウジアラビアRC2着。この時は半マイル通過47.6秒というスローペースだったが、やや口を割りながらも馬群の中で追走。最後の直線では思うようなタイミングで外に持ち出すことができず、追い出しを待たされるようなシーンもあったが、進路を確保すると最後までしっかりと伸びてゴール前では前を行く馬をとらえた。結果的には勝ち馬の急襲に屈する形となったが、小雨フルコンディションで最後の3ハロン11.5秒、11.3秒、11.2秒は悪い内容ではない。
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カヴァレリッツォは中京競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。半マイル通過47.9秒、前半1000m59.6秒のペースを中団馬群の中で脚を溜めると、勝負どころからは引っ張り切れないような手応えで進出。最後は12.0秒、11.5秒、11.1秒の加速ラップを狭いところを割って出るようにして突き抜けて、2着馬に5馬身の差をつけた。粗削りな面も垣間見えたが、それが爆発力につながっている印象だ。このレースはもちろん、先々まで楽しめそうな1頭だ。
△
キャンディードは中京2歳S優勝馬。やや出負け気味のスタートで中団からの競馬となったが、ジョッキーの
ゴーサインに鋭く反応。クビ差の辛勝だったとはいえ、3着以下には7馬身差。勝ちタイムの1分19秒4は中京競馬場芝1400mの2歳コースレコードのみならず、JRA2歳レコードにもなった。デビュー戦で右回りを経験しているのも心強い。
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グッドピースは阪神競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。好スタートから行きたい馬を行かせての好位追走。半マイル通過が49.4秒というスローペースだったが、ピタリと折り合い最後の直線で加速がついてからの伸びはA級だった。侮れない。