【朝日杯FS展望】2歳マイル王決定戦、あの馬の戴冠を期待したい

2020年12月16日 06:00

飛びの大きい走りから乾いた馬場もこなせるはず(撮影:下野雄規)

 2014年に朝日杯FSが中山から阪神にコースが変更されたのと同時に、2歳の大レースとしてもうひとつホープフルSが用意され、17年からはGIに昇格。朝日杯は2歳暮れの大レースとして長い伝統を誇るが、あり方は「2歳マイル王決定戦」というものに変わってきている。

1.前走1着馬が強い

 トーナメントの決勝戦のような性質があるレースで、前走で負けていることはそれだけで割り引き材料になる。阪神開催になって以降の過去6回はいずれも前走1着だった馬が勝利していて、2着も3頭、3着も4頭が前走1着馬だった。

2.馬格がないと厳しい

 過去6年、馬体重が459kg以下だった馬は23頭出走し、3着以内に好走したのは昨年3着のグランレイのみ。対して、460〜479kgは[2-4-1-31]で複勝率18.4%、480〜499kgは[2-2-3-18]で複勝率28.0%。例は少ないが、500kg以上は[2-0-1-10]で複勝率23.1%。軽量馬は苦戦しがち。

3.マイルより短い距離を走った馬は勝ち切れない

 過去6年の勝ち馬で、以前に1600mより短い距離を経験したことがあった馬はゼロ。例えば、前走で芝1400mの京王杯2歳Sを走っていた馬は[0-2-2-14]と勝ち切れていない。距離延長組が穴を開けることもしばしばあるため軽視まではし難いが、軸はマイル以上を走ってきた馬から選びたい。


 ステラヴェローチェは前走のサウジアラビアRCを3馬身差完勝。バゴ産駒で道悪が向いたのかもしれないが、休み明けであれだけ突き抜けられるのは能力の証だ。飛びの大きい走りをする馬だから馬場が乾いていても瞬発力は発揮できると見る。阪神替わりも問題なく、戴冠を期待したい。

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