【フェアリーS予想】 3つの激走条件で波乱傾向のレースを攻略! “気象予想”から浮上してきた「激走注目馬」とは?/JRAレース展望

2021年01月10日 20:33

17年にアルテミスS13着から見事に巻き返して、波乱の主役となったライジングリーズン。今年も、そのような馬が現れるか?(撮影:下野雄規)

 私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階区分けし、配当妙味のある季節馬を特定。

 さらにJRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候・馬場に合った穴馬を抽出。ここでは、過去10年の気候成績から激走馬の傾向を分析。当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出しました。

【ポイントは「寒」-「涼」の成績と脚質】

 過去10年で3連単10万円超の高配当が5回出るなど、今年も波乱が期待できるレース。年末から年始にかけて季節馬の激走馬が目立っており、ここでは過去の10年の気候成績を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

 まず、過去10年の勝ち馬と人気の関係では1-3番人気が7勝を挙げている一方、10番人気以下が3勝を含む6連対と好成績を残しています。激走馬は10年間で13頭。19年を除き、1-2頭の激走馬が出現しています。

 注目すべきポイントは3点。まずは、激走馬13頭中6頭が「前走11-12月の新馬戦または未勝利戦で1着」という点です。12年に14番人気で2着になったマイネエポナは、前年の12月に小倉の未勝利戦を6番人気で勝っていましたし、翌年10番人気で勝利し、波乱の立役者となったクラウンロゼも前年11月に東京の新馬戦を、これまた人気薄の10番人気で勝利していました。

 2点目は、激走馬13頭中8頭が「『寒』-『涼』で勝ち星を挙げている」点です。前述した2頭はもちろんのこと、近年も16年に10番人気で2着したダイワドレッサーは[1-0-0-1]、18年の7番人気3着馬レッドベルローズも[1-0-0-0]という結果を残していました。

 最後に、「17年以降の激走馬5頭全頭が、4コーナー5番手以降から馬券内に入っている」という点。17年に10番人気で制したライジングリーズンの通過順は6-10-7でしたし、翌年6番人気で2着したスカーレットカラーは12-8-5、同年7番人気3着のレッドベルローズは15-11-10、昨年は7番人気で2着したチェーンオブラブが6-10-9という通過順でした。

 以上をふまえた、今年の激走注目馬は2頭。まずはホウオウイクセル。前走11月の未勝利戦は4角7番手から快勝。「涼」での成績も[1-0-1-0]と優秀です。

 そして、ネクストストーリー。「寒」-「涼」の成績が[1-1-0-0]と優秀。唯一の馬券圏外は「暖」で、こちらも気候適性がありそうです。
(文=三宅誠)

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