27日、東京競馬場で行われた東京新聞杯(4歳上、GIII・芝1600m)は、武豊騎手騎乗の1番人気スズカフェニックス(牡5、栗東・橋田満厩舎)が、後方待機から直線で外に持ち出すと、内から伸びた2番人気エアシェイディを1/2馬身抑え優勝した。勝ちタイムは1分32秒7(良)。さらに1/2馬身差の3着に5番人気イースターが入った。
勝ったスズカフェニックスは父サンデーサイレンス、母ローズオブスズカ(その父Fairy King)という血統。伯父に92年英ダービー馬ドクターデヴィアス(父Ahonoora)、97年高松宮杯(GI)勝ち馬シンコウキング(父Fairy King)がいる。
2歳時の04年10月にデビューも、2度の長期休養を挟んだため、頭角を現してきたのは昨秋。準オープンの身で挑戦した朝日チャレンジC(GIII)でトリリオンカットから0.2秒差の4着に入ると、続く京都の大原S(1600万下・芝1800m)に勝ちオープン入り。その後も富士S(GIII)3着、京都金杯(GIII)5着と、重賞でも安定した走りを続けていた。4回目の挑戦で、今回が重賞初勝利となった。通算成績15戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の武豊騎手は昨年の有馬記念(GI、ディープインパクト)以来のJRA重賞通算237勝目で、87年のデビュー以来21年連続のJRA重賞勝ち。管理する橋田満調教師は昨年の青葉賞(GII、アドマイヤメイン)以来のJRA重賞通算42勝目となった。
なお、サンデーサイレンス産駒は14日の日経新春杯(GII、トウカイワイルド)、21日のAJCC(GII、マツリダゴッホ)に続き、3週連続JRA重賞制覇(いずれも初重賞制覇)。ちなみに、Fairy Kingを母の父に持つ馬がJRA重賞を勝ったのは初めて。