3頭併せで成長ぶりを見せたランドオブリバティ(左)=撮影・三好信也
「ス
プリングS・G2」(21日、中山)
皐月賞の権利獲りに燃える
ランドオブリバティは17日、美浦Wで3頭併せ。2走前の
ホープフルSのような“行儀の悪さ”を見せることなく、スムーズな走りで順調ぶりをアピールした。
きさらぎ賞で3着に敗れ、賞金加算に失敗。皐月賞に向けて、ここでの出走権獲りが絶対条件となる
ランドオブリバティ。美浦Wで三浦を背に
シャドウセッション(5歳2勝クラス)、
オビワンエンペラー(3歳未勝利)を追走。折り合い良く進み、きれいな隊列を保ったまま直線へ。最内に入ると、3頭でビッシリ競り合いながら横並びでフィニッシュした。
タイムは5F70秒2-40秒2-12秒5。動きを見届けた鹿戸師は「2頭の後ろから行って、ちゃんと折り合いをつけられるか確認した。順調に来ていて、何も問題はないよ」と、スムーズな走りにひと安心の表情だ。前走から中5週での実戦。「山元トレセンに帰したといっても、長い期間じゃないからね。体をケアしてもらって、戻ってからの調整もやりやすく、いい状態で出られると思う」と不安はない様子だ。
2番人気だった2020年の
ホープフルSでは4コーナーで逸走。競走中止となった。以降、トレーナーは常に慎重な姿勢を貫いているが、「前走も行儀が悪いところはなかった。スタートで寄られて後ろからになったけど、脚を使っているし、内容は悪くなかったと思う」と評価する。今回は本番の出走権が懸かる大事な一戦。「ある程度、積極的な競馬をしてもらいたい。馬場も悪そうなので、後ろからじゃきついからね」と巻き返しを誓った。
実力は間違いなく世代トップクラスに入る逸材。ここが正念場となるが、気持ち良く勝利をつかんで悪夢を振り払い、次なる夢へとつなげたい。