BCクラシックを制したフォーエバーヤングと矢作師(前列左から3人目)ら関係者(C)Bill Denver/Eclipse Sportswire/Breeders Cup
日本調教馬初となる
フォーエバーヤング(牡4=矢作、父
リアルスティール)の米ブ
リーダーズCクラシック(G1、
デルマー、ダート2000メートル)制覇から一夜明けた2日、ブ
リーダーズカップ協会の公式ニュースが改めて矢作芳人師(64)の喜びの声を伝えた。
「まだ実感が湧きません。日本では
メディアの注目が予想をはるかに上回り、それがクラシック制覇の実感となっています。今朝、馬の状態を確認しましたが、思ったほどこたえていない。体格が良くなり、他の馬よりも回復が早い。世界の舞台で戦うには、まさにこれが必要だったと思います」
弟子の坂井瑠星(28)が相棒の力をフルに引き出した。「(2着の)
シエラレオーネが外から迫ってきた時は心配でしたが、
フォーエバーヤングはしっかりと踏ん張ってくれました。瑠星は騎手デビューする前から知っているので、私にとっても大きな意味があります。彼は素晴らしい自信と技術を持っています」と褒めた。
レース後、夜はメキシコ料理店へ。「祝杯を挙げ、
ロサンゼルスドジャースの
ワールドシリーズ優勝を見ました」と美酒に酔いしれた。今後については「今回、ブ
リーダーズCに全力で臨んだので年内は休養を取りたいと思っています。次走はサウジC、そしてドバイワールドC。その後もコンディションが良ければ現役を続ける予定です」と思い描いた。
来年のブ
リーダーズCは同国中東部、ケンタッキー州レキシントンにあるキーンランド競馬場が舞台。「キーンランドは西海岸に比べると日本の馬にとって厳しいレースになるでしょうが、それでも私は自分の馬をブ
リーダーズCに送り出したいと思っています」と
フォーエバーヤングに関しては中東遠征後のプランは未定ながら今年3頭を起用し、21年に2勝(BCフィリー&メアターフ=
ラヴズオンリーユー、BCディスタフ=
マルシュロレーヌ)している米国の祭典に懸ける思いを口にした。