87年のリュパン賞(仏G1)の勝ち馬グルームダンサーが、繋養先の英・チェヴァリーパークスタッドで死亡した。23歳だった。
グルームダンサーは父Blushing Groom、母Featherhill(その父Lyphard)という血統の米国産馬。甥にキンシャサノキセキ(NHKマイルC-GI・3着)がいる。現役時代はフランスで競走生活を送り、87年リュパン賞(仏G1・芝2100m)など重賞5勝、通算13戦8勝の成績を残した。
当初はフランスで種牡馬入りしたが、日本にも輸入され、リトルオードリー(4歳牝馬特別・西-GII)、エアザイオン(クイーンS-GIII)などが活躍。ニュージーランドでのシャトル種牡馬としての経験なども経て、99年から英国に移動し、欧州でもGroom Tesse(伊ダービー-伊G1)、Le Balafre(ジャンプラ賞-仏G1)、Lord of Men(サラマンドル賞-仏G1)などのG1馬を出している。また、産駒のPursuit of Love(モーリスドゲスト賞-仏G2)は種牡馬入りし、Catchascatchcan(ヨークシャーオークス-英G1)を出し成功している。
母の父としての活躍馬には、昨年の北九州記念(GIII)を勝ったコスモフォーチュン(父マイネルラヴ)の他、海外ではTout Seul(デューハーストS-英G1、父Ali-Royal)、Rouvres(ジャンプラ賞-仏G1、父Anabaa)、Beckett(愛ナショナルS-愛G1、父Fairy King)などがいる。