桜花賞で上位人気が予想されるソダシ(一番右)とサトノレイナス(一番左)
今週の土日はニュージーランドT(GII)、サンスポ杯阪神牝馬S(GII)、そして牝馬3冠の第一弾・桜花賞(GI)が阪神競馬場の芝1600mを舞台に行われる。
もちろん、注目は3歳クラシックロードの幕開けとなる桜花賞だろう。昨年はデアリングタクトが勝利したレース。その後、同馬はオークス、秋華賞と3歳牝馬3冠を制覇。現役最強牝馬への道を歩み始めたのはご存じの通りである。
今年もっとも注目されているのは、現在までデビューから4連勝中のソダシだ。まだ無敗のうえ、馬体が真っ白の白毛馬というスター性満点の馬である。前走は、この桜花賞と同じ舞台の2歳GI・阪神JF。そこで1番人気を背負いながら、最後まで他馬を抜かせずに勝ち切るという非凡さを発揮。今年はここが初戦となるが、ファンの人気と期待はかなり集まると思われる。
対するライバルも今年は多士済々。トライアル戦やステップレースの上位馬たちがほぼ欠けることなく出走してくるので、レースとしての面白みは相当高くなっている。
ただ桜花賞は、思ったほど1番人気が強いわけでもない。過去10年でも1番人気が勝ったのはたった1回だけ。連対率は40%、複勝率は50%という成績である。馬券から完全にハズすのは危険だが、アタマ固定で買うというのも割が合わないという感じだ。
とはいえ、上位総崩れということもあまりない。1番人気が成績イマイチなかわりに2番人気、3番人気馬が過去10年で6勝と活躍しているのだ。
今年、1番人気がソダシだとすれば、2番人気はルメール鞍上のサトノレイナス。3番人気はアカイトリノムスメあたりになりそう。ソダシとサトノレイナスは前走の阪神JFからのぶっつけ本番。アカイトリノムスメは前走クイーンC1着からの臨戦過程となる。ちなみに“前走クイーンC1着”といえば、2年前の桜花賞3着馬クロノジェネシスと同パターンだ。正攻法なら、この3頭から軸馬を決めることになる。
では上位3頭が軸候補とすれば、相手はどこを狙えばいいのか? これは前走・チューリップ賞組が圧倒的にいい。過去5年でも9頭は必ず馬券圏内に絡んでいる。しかも過去6年、チューリップ賞組はずっと2着をキープし続けているのだ。昨年は、チューリップ賞で7着だった9番人気のスマイルカナが3着に入って3連単馬券の配当は跳ねている。
今年、前走・チューリップ賞組は、1着同着だった2頭メイケイエールとエリザベスタワー。さらに3着のストゥーティが参戦。3頭だけなので狙いは絞れるはずだ。
馬券を3連複や3連単で攻めるのであれば、フォーメーションやマルチの1列目に上位人気3頭、2列目にチューリップ賞組3頭という作戦はどうだろうか。幅広くいくなら3列目は人気薄までの幅広い流し。点数を絞るならば3列目をチョイスしていく作戦。今年の桜花賞は、高配当まで積極的に狙っていきたい。
(netkeiba編集部)