安田記念に向けたステップレース。また、高松宮記念以降の短距離馬の目標レースという側面も持つ。短距離路線組とマイル路線組、さらには上がり馬も参戦して、戦力比較が難しいメンバー構成になりやすい。
1.リピーターは多くない
19年1着のタワーオブロンドンは翌年も1番人気に支持されたが8着に終わった。他にも、16年1着のサトノアラジンが17年1番人気で9着、15年1・3着のサクラゴスペルとオメガヴェンデッタが16年8・6着、13年1着のダイワマッジョーレは15年1番人気で10着、12年1着のサダムパテックは13年3番人気7着など、過去に同レースで実績があっても当てになっていない。
2.距離短縮組がやや優勢
前走高松宮記念組の激走も目立つレースではあるが、全体で見ると距離短縮組の方が優勢。過去10年で、距離延長組は[4-1-3-50]で連対率8.6%・複勝率13.8%なのに対し、距離短縮組は[6-7-5-59]で連対率16.9%・複勝率23.4%。
3.速い上がりが使えるか
ここ5年の勝ち馬の上がり3ハロンタイムは、昨年から33秒1、33秒1、33秒2、33秒7、32秒4。33秒7は重馬場でのタイムであるから、良馬場ならば33秒前半程度の速い上がりを使うことができるかどうかが勝利の絶対条件と言える。
カイザーミノルは前走のマイラーズCで僅差の3着と、重賞でも目途が立つ走りを見せた。これまでの良績が右回りに固まっているが、左回りがこなせないというわけではないはず。高速馬場の上がり勝負は合いそうで、ここも好走を期待したい。