左回りでの走りを楽しみにしたいリアアメリア(撮影:花岡貴子、2020年11月に撮影)
左回り、特に東京コースということでリアアメリアに注目しています。
デビュー2戦目のアルテミスS、東京競馬場でのみごとな勝ちっぷり、そして休み明けで中京でのローズSでの先行抜け出し。オークスでは4着に負けましたが、それでも右回りの他場での走りと比べたら崩れていませんでした。
「先週の日曜日にシッカリと左回りで負荷をかけられましたので、良い状態をキープできたかな、と思います。(周囲から)左回りが得意という声をたくさん聞くんですが、そこだけにこだわらず全力で走ってくれればと思います」と中内田師。
さらに前走の阪神牝馬Sの敗因については「あまり言いたくないですが、敗因は右回りかな」とも話しているとおり、やはり控えめな言葉ではありますが、陣営はリアアメリアの左回りでより能力を発揮しやすい特性を把握していると察せられます。
あとは精神面に成長が見られているのも、かなりのプラスになるでしょう。
「元々身体能力が高いコでしたが、精神面に幼いところがあったんです。(最近は)徐々にそのあたりがマッチしてきたかな、と思います」
確かに。リアアメリアはすごく繊細で、ちょっとした周囲の動きにも凄く反応しているように見えました。精神的に余裕ができて、デーンと構えられるようになれば凄く強くなるのにな、と以前から思っていましたが、ようやくその時がきたのかもしれません。
「パワーアップしている」と担当の片山助手も話していますし、中内田師も「大きな舞台で能力的には十分足りている」としています。彼女が持っているポテンシャルをしっかりと出し切ることができればいいですね。心身ともに力強くなったリアアメリアの左回りでの走りを楽しみにすることにしましょう。
(取材・文:花岡貴子)