「オークス・G1」(23日、東京)
トライアル最後の切符をつかみ、樫の舞台に滑り込んだ
タガノパッション。新興勢力として実績馬に挑む。
既走馬相手のデビュー戦が3着。上がり3F33秒0の末脚に大物を予感させた。2戦目は後方からまくってVをつかみ、スイートピーSは強烈な末脚で2馬身差の完勝。金山助手は「スタートを出るようになった。周りに見向きもせず、ひたすら前へ前へという馬。それでも、ためた分は伸びる」と感心する。
鮫島厩舎のオークスと言えば、3頭出しで臨んだ17年で2着に敗れた
モズカッチャンが記憶に新しい。11年スプリンターズSの
パドトロワで2着と涙をのんだ金山助手も、G1制覇に力が入る。オークス参戦は97年
シーズプリンセス(当時は伊藤修厩舎)以来だ。「ウチがトレセンに来て3年目。(阪神JFの前身)阪神3歳牝馬S2着で、クラシックで逆転をと思ったけど、桜花賞、オークスはいい状態で出せなかった。オークスは腱断裂で14着。そのまま繁殖入りしたから…」と悔しそうに振り返る。
あれから24年-。上り馬で大舞台へ挑む。「中1週、中2週と間隔が詰まるけど疲れはない。元気モリモリで出すだけ。
ソダシとはまだ戦っていないからね」。追加登録料200万円を支払っての参戦に本気度が伝わる。