【宝塚記念予想】「ガンガン行こうぜ」の作戦で、グランプリの主役に躍り出る伏兵1頭/JRA重賞レース展望

2021年06月25日 21:30

前走鳴尾記念では果敢に前へ行き、直線では後続を突き放して完封。ダート挑戦も経験した5歳の"苦労馬"が穴をあける可能性は十分(C)netkeiba.com

 展開はハイペースと予測。内枠に逃げ馬がグッと固まるメンバー構成となったが、ユニコーンライオンレイパパレがハナを主張する形になりそう。そもそも内回りの2200mはかなりペースが流れやすいコース形態で、例年と同じく速い流れになりそう。ただ、雨の影響で前が止まらない可能性も十分にありそうなので、ハイペースながら底力もかなり問われる持久力勝負と見るべきだろう。

 各馬の並びとしては、ユニコーンライオンレイパパレが逃げ、シロニイが先行、ワイプティアーズアドマイヤアルバクロノジェネシスアリストテレスカレンブーケドールモズベッロキセキが差しで、メロディーレーンカデナミスマンマミーアあたりが追い込みを狙う形か。

 その中で、Vポジション候補は、雨でかなりタフな馬場状態となりそうなので【逃げ馬とロスなく運ぶ馬、好位勢】としておきたい。主に有力馬で該当するのは、クロノジェネシスレイパパレユニコーンライオンとなりそうだ。

【有力馬解説】

 まずはクロノジェネシスから。前走はさまざまな不安点を乗り越えるレースで、雨が降った2200m戦ならばかなり信頼度は高い印象がある。また、前が流れる展開もこの馬にとってはベストで、枠なりでしっかりとポジションを取れればチャンスだろう。人気でもここは逆らえないところで、乗り方次第では昨年同様に圧勝まで期待したい1頭だ。

 次にレイパパレ。前走は想像以上の走りでの勝利で、川田騎手がこの馬の良さを最大限に発揮するレース内容であった。ただ、今回は内に逃げ馬が控えている上に距離延長は微妙で、番手からどこまで力を発揮できるかだろう。相手までの評価が妥当で、クロノジェネシスの乗り方次第では大きく着順を落とす可能性までありそうだ。

 カレンブーケドールのここ2走は惜しい競馬が続いているが、どうしても最後が甘くなるので善戦止まりで終わってしまう1頭である。今回も雨でこの馬向きのレースとなるものの、やはりどうしてもメンバーが揃っていると2、3着までの評価がベストと言える。ここは相手までの印としておきたいところで、人気を加味してもそこまで買いたいとは思わない馬である。

 アリストテレスは、前走は完璧な騎乗の割に伸び切れないレースで、内枠を生かした競馬ながら非常に残念な4着であった。また、雨が降った馬場はプラスとは言えず、強力なメンバーが相手だとやや劣り気味の印象である。このタイミングでの乗り替わりに関しても決してプラスではないので、相手の押さえまでの評価としておきたい。

【オススメの穴馬】

 ユニコーンライオン。ハイペースでレイパパレのマークを受けるなどかなり苦しい状況に見えるが、先週のかなり内有利の馬場を踏まえて、非常に狙い目のこの馬を取り上げたい。前走は自分から動いていく競馬での完封劇で、無理に溜めるよりもコーナーからガンガン攻めていくレースがベストならばそういう意味では阪神内回りは最高の舞台。他馬が雨で脚を取られるならば格好で、とにかく強気なレースを期待したいところだ。

 以上のようにそれぞれ5頭をジャッジした。枠でかなり明暗が分かれた印象で、上位人気馬の中でも恵まれた馬とそうでない馬がハッキリしたので上手く取捨選択したいところ。また、ユニコーンライオンなど先行馬に穴馬が揃っているので、その辺りを混ぜながら高配当を狙いたい。

 2021年度のGIの回収率は安田記念で払い戻し10万円超もあり200%と良い数字を出せているので、今週の宝塚記念に関してもキッチリ仕留めて率にこだわりたい。ぜひ、読者の方は日曜日の最終的な◎のジャッジに期待して頂き、高配当をゲットして夏競馬に向けて良い流れを掴んで欲しい。
(文=倉本匠馬)

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