重賞初制覇へ態勢を整えているヴァンケドミンゴ(写真奥、撮影:井内利彰)
新潟芝2000mで行われた、不良馬場の福島民報杯は13着大差負けとなったヴァンケドミンゴ(栗東・藤岡健一厩舎)。そこから休養を挟んでの立て直し、昨年3着の七夕賞(7月11日・福島芝2000m)に照準を絞って調整を進めてきた。
今朝30日はレースに向けた1週前追い切り。CWコースで2回目のハローが終了した時間帯に酒井学騎手を背に入場。テーオーフォルテが先頭、この4馬身ほど後ろにプレイイットサムが続き、そこから3馬身ほど後ろにヴァンケドミンゴという隊列だった。
4コーナーでは一番内から前に並びかけそうな手応え。ただ、そこで仕掛けることはなく、インの立ち回りを利して、無駄な加速もなく、スムーズに最後の直線へ向いていく。
残り300mあたりでは自然と頭ひとつ前に出るような形で、そこのタイミングで一番外のテーオーフォルテが食い下がろうと並んでくる。しかし、手応えは圧倒的に内優勢、最後は楽々と最先着を果たした。
時計は6F81.9〜5F64.7〜4F49.9〜3F36.7〜1F11.6秒。数字的にも文句ないし、見た目にも完璧。ここまで4勝すべてが福島競馬場という巧者が、いよいよ重賞初制覇も福島で、と態勢を整えている。
(取材・文:井内利彰)