先日種牡馬引退が明らかになったハーツクライ(写真は社台SSにて、ユーザー提供:ねねこさん)
2021年7月12、13日の2日間、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われる日本最大のセリ市・セレクトセール。その注目馬を紹介する。
上場番号108:シルヴァースカヤの2020(牡)
父ハーツクライ、母シルヴァースカヤ、その父Silver Hawkという血統。誕生日は2020年1月28日、生産牧場はノーザンファーム、飼養者はノーザンファームYearling。
母シルヴァースカヤは海外で5勝、ロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)、ミネルヴ賞(仏G3・芝2500m)と重賞2勝を挙げている。半兄には“幻のダービー馬”と呼ばれ今年産駒がデビューしたシルバーステート(父ディープインパクト)、新馬戦では後のダービー馬ワグネリアンと大接戦を演じたヘンリーバローズ(父ディープインパクト)がいる。
シルヴァースカヤの産駒はここまで3頭がセレクトセールに上場。前述のヘンリーバローズは2015年に1億2960万円、リストは2017年に2億8080万円、マンインザミラーは2018年に1億9440万円(すべて税込)と3頭とも高い評価をされ1億円を超える価格で取引されている。
父ハーツクライは先日、種牡馬引退が明らかになった。2021年は種付けを行っていないため残りの産駒は2020年産、2021年産の2世代。今年のセレクトセールでは2020年産は19頭、最終世代の2021年産は3頭が上場予定。ハーツクライ×シルヴァースカヤは初のセレクトセール上場に加え、購入する機会が限られてくるハーツクライ産駒に市場の評価はどうなるか注目が集まる。