今年の当歳が初年度産駒となるレイデオロ(写真は種牡馬展示会にて、撮影:田中哲実)
2021年7月12、13日の2日間、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われる日本最大のセリ市・セレクトセール。本日13日に行われるのは2021年生まれの当歳セール。その注目馬を紹介する。
■上場番号301:ファイネストシティの2021(牡)
父レイデオロ、母ファイネストシティ、その父City Zipという血統。誕生日は2021年2月8日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
トップバッターは新種牡馬レイデオロ産駒。昨年の種付け数は196頭と新種牡馬の中ではトップ。12日の1歳セールでは藤田晋氏が半兄(父ロードカナロア)を3億円で落札しただけにこの馬の評価にも注目が集まる。
■上場番号329:コールバックの2021(牡)
父Frankel、母コールバック、その父ストリートセンスいう血統。誕生日は2021年3月21日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
母コールバックはラスヴィルヘネスS(米G1・ダ8F)を制しており、近親にはケンタッキーダービー馬・スーパーセイヴァー(父Maria's Mon)がいる。父Frankel産駒からは国内でも芝もダートでもGI馬が誕生しており期待される。
■上場番号342:シーズアタイガーの2021(めす)
父ハーツクライ、母シーズアタイガー、その父Tale of the Catいう血統。誕生日は2021年1月20日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
全兄は2020年のセレクトセールで高い評価を受け2億9700万円の高額で落札された。父はこの2021年産がラストクロップとなるハーツクライで、当歳セールでは3頭が上場される。
■上場番号361:ラヴズオンリーミーの2021(牡)
父ハーツクライ、母ラヴズオンリーミー、その父Storm Catいう血統。誕生日は2021年2月25日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
母ラヴズオンリーミーからはリアルスティール、ラヴズオンリーユーとGI馬が2頭出ている。セレクトセールではラヴズオンリーユー(2017年1億7280万円)、プロディガルサン(2014年1億9440万円)の2頭が落札されている。リザーブ価格も1億円が設定されており当歳セールの本命候補。
■上場番号398:ヤンキーローズの2021(牡)
父ロードカナロア、母ヤンキーローズ、その父All Americanいう血統。誕生日は2021年2月1日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
母ヤンキーローズは豪州2歳、3歳牝馬チャンピオンに輝きG1・2勝を挙げている。父ディープインパクトの半姉は2019年セレクトセールで2億2680万円(税込)で取引された。父がロードカナロアに替わった本馬も姉同様に高い評価を得る可能性が高い。
■上場番号428:セルキスの2021(牡)
父キズナ、母セルキス、その父Monsunいう血統。誕生日は2020年3月6日、生産牧場、飼養者はノーザンファーム。
母セルキスは海外でドイツオークストライアル(独G2・芝2000m)を制している。半兄には2019年皐月賞(GI・芝2000m)2着、日本ダービー(GI・芝2400m)3着のヴェロックス(父ジャスタウェイ)がいる。ノーザンファーム生産のキズナ産駒は1歳セールでも人気があり、その傾向は当歳でも続くとみる。本馬は5代までにクロスのないアウトブリードなのは興味深い。
※価格はすべて税込