本日の2重賞から真夏のマイル王決戦「関屋記念(GIII)」をピックアップし、netkeibaオリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。
新潟コースの関屋記念は日本でもっとも長い最後の直線距離を誇り、2008年以降、7人気以下で連対したすべての馬に重賞での連対経験か、マイル重賞の優勝歴があるように、実力馬が実力通りに好走しやすいレース。春のNHKマイルCでシュネルマイスターの2着に好走したソングラインや中京記念勝ち馬アンドラステなど、好メンバーが揃いました。
その関屋記念で、週頭に注目馬としてピックアップしたのは、ベストアクター(セン7・美浦・鹿戸厩舎)でしたが、その後、調教や枠順、馬場など週中の情報を追加した上でAIが弾き出した激走注目馬は、なんとパクスアメリカーナ(牡6・栗東・中内田充厩舎)でした。
【netkeibaAIの注目馬】
馬名:パクスアメリカーナ
鞍上:内田博幸騎手
総合指数:65.81 (全18頭中1位、2位は62.73)
予測ペース:平均やや遅
19年4月のマイラーズCのレース後、左前脚の骨折から長期休養を強いられたパクスアメリカーナ。今回は、そのマイラーズC以来、2年4か月ぶりの実戦となります。そのため、6歳ながらキャリアはまだ9戦ですが、[4-1-2-2]と安定した好成績を誇り、馬券外だったのは、新馬戦と3歳時のNHKマイルCのみ。6着だったNHKマイルCは、3着となったレッドヴェイロンに寄られて窮屈になる不利があっての結果で、寄られなければ、伸びかかっていた時だったこともあり、上位争いに加わっていた可能性は高いでしょう。
超久々のレースにはなりますが、中12週だった18年2月のこぶし賞で2着、7か月ぶりの出走だった18年12月のリゲルSでも2着、中14週だった19年4月のマイラーズCでも3着と、間隔が空いても結果を出している同馬。追い切り後には片山助手も「ブランクを感じさせないほど動けている。あとはレース感だけ」とコメントしていて、少なくとも状態の心配はなさそうです。
また関屋記念は、安田記念の好走馬が強いレースですが、19年のマイラーズCと18年のアーリントンCでは、19年安田記念の勝ち馬インディチャンプと一緒に走り、2度とも先着しているのも好材料。さらに年齢的な不安についても、全姉のホエールキャプチャも6歳時に東京新聞杯1着、札幌記念、府中牝馬S3着があり、パクスアメリカーナも衰えはないとみます。
最後に、展開的にもクリスティとマイスタイルがレースを引っ張ることになりそうですが、予測は「平均やや遅」。先行、中団辺りからレースを運べれば馬券圏内の可能性も十分。クロフネ産駒、最後の砦となる同馬の復活劇に注目です。
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