【凱旋門賞】ディープの血を引くスノーフォール 父に代わって悲願達成へ

2021年09月28日 12:04

 ディープインパクト産駒として注目を集めるスノーフォール(c)Scoopdyga

 「凱旋門賞・仏G1」(10月3日、パリロンシャン)

 近年では最強のメンバーがそろったと言われる世界最高峰のレース。ディープインパクトの血を引く日本産の良血牝馬スノーフォールが、父の果たせなかった悲願達成に挑む。日本から参戦する2頭にとって、とてつもなく高いハードルになりそうだ。

 愛国の名門A・オブライエン厩舎の管理馬。3歳となり、距離を延長したことで一気に素質が開花した。始動戦となった5月のミュージドラSを快勝すると、英、愛オークスに加え、古馬相手のヨークシャーオークスとG1を3連勝。その中でも特に圧巻だったのが英オークスだ。

 道中はじっくり脚をためると、直線は馬群をこじ開けて、外ラチ沿いを力強く伸びる。最後は独壇場だった。後続を寄せ付けない力強い走りで、後続に16馬身差をつける圧勝劇。一気に世界のトップホースの仲間入りを果たした。

 続く愛オークスでも、素質の高さを存分に見せつけた。8頭立ての一戦で4番手を追走。鞍上のムーアがゴーサインを出すと瞬時に先頭へ躍り出る。その後は一完歩ごとに差を広げ、最後は8馬身半差の完勝。史上15頭目となる英、愛オークス制覇を成し遂げた。

 ヨークシャーオークスでは、初対決となった古馬を退けて4馬身差V。前走のヴェルメイユ賞で2着に敗れ、連勝はストップしたものの、本番と同じパリロンシャンの舞台を経験できたことは好材料だろう。ポテンシャルの高さは、今年の強力メンバーの中でも屈指と言っていい。節目の第100回を迎える世界最高峰の一戦で、初勝利を目指す日本調教馬2頭にとって、脅威の存在となるのは間違いないはずだ。

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