2日にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われたG3ルーカスクラシック(d9F)は、オッズ1.1倍の圧倒的1番人気に推されたニックスゴー(牡5、父ペインター)が快勝。11月6日にカリフォルニア州のデルマー競馬場で行われるG1BCクラシック(d10F)へ向けて、完璧な形で試走を終えた。
2歳秋にG1ブリーダーズフューチュリティ(d8.5F)、4歳秋にG1BCダートマイル(d8F)、今年1月にG1ペガサスワールドC(d9F)を制しているニックスゴー。初めての海外遠征となったサウジC(d1800m)が4着、帰国緒戦となったG1メトロポリタンH(d8F)も4着に敗れたが、続くG3コーンハスカーH(d9F)を10.1/4馬身差で制し4度目の重賞制覇を果すと、前走G1ホイットニーS(d9F)も4.1/2馬身差で制し4度目のG1制覇を飾っていた。
G3ルーカスクラシックでの同馬は、発馬後まもなくハナに立つと、直線でもノーステッキのまま後続に4馬身差をつける完勝。勝ち時計の1分47秒85は、トラックレコードに0秒57差に迫る優秀なものだった。
G1BCクラシックは、ニックスゴーと、8月28日のG1トラヴァーズS(d10F)を制し4度目のG1制覇を果した3歳世代の最強馬エッセンシャルクオリティ(牡3、父タピット)の2頭が、1番人気を争うことになりそうだ。
(文:合田直弘)