安田記念で復活の勝利を果たしたダノンキングリー(撮影:下野雄規)
10月10日に東京競馬場で行われる毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)。出走予定の古馬の中で唯一GI馬なのが、ダノンキングリーだ。
ダノンキングリーは父ディープインパクト、母マイグッドネス、母の父Storm Catという血統。美浦・萩原清厩舎の管理馬。
2018年10月の2歳新馬戦でデビューし、初勝利。翌年の共同通信杯を3連勝で制すると、皐月賞3着、日本ダービー2着と、世代屈指の実力を見せた。
3歳秋の始動戦には毎日王冠を選択し、歴戦の古馬相手に貫禄の勝利。しかし、その後は中山記念制するものの、GIでは順に5、3、7、12着と精彩を欠いた。
迎えた今年の始動戦は安田記念。半年以上ぶりのレースであることや、近走の不振から単勝47.6倍の8番人気と低評価だったが、最後の直線で鋭く伸びて優勝。7度目の挑戦で初のGI制覇を果たした。
自身が3歳で制したこのレースに、今年はNHKマイルCを制した3歳馬シュネルマイスターが出走予定。復活を遂げた春からさらなる高みを目指す秋へ。ここで古馬GI馬の意地を見せられるか。