3日(祝・水)のメイン競走はもちろん、創設2年目となった「JBC2歳優駿/JpnIII・1800m外回り」です。今年は「JBC・2場同日開催」のパートナーが金沢競馬場ということで昨年よりも発走時刻が早まり、15時40分ゲートインの門別「第5競走」として行われますので御注意下さい。
昨年は地元勢ラッキードリーム(本年、2年ぶり史上6頭目「三冠馬」に)&トランセンデンス(浦和に移籍し南関東3歳牡馬一冠目「羽田盃SI」制覇)が鮮やかにワンツーフィニッシュを決めてみせましたが、全国の多くのファンの皆さんの最大の関心事は「5頭が出走するJRA勢と、どっちが強いの?」ってことでしょう。
戦歴の浅い2歳馬の一戦、しかもJRA勢は長距離輸送もある訳ですので当然、地元勢の「地の利」は大きいでしょう。また、トレーニング施設の差異等で年齢を重ねていくに連れJRA勢の方が地力強化の成果をより大きく発揮できるようには感じますが、まだ2歳秋の段階、しかも門別には実質600mの屋内調教用坂路もあることで、現時点では「トレーニングの成果による実力差」はそれほど大きくない、いや、ほとんど差を感じないと言ってしまっても過言でないのかもしれません。
昨年を例に取れば、展開の綾などもあるので、そのレース結果が必ずしも各馬の「実力」を如実に反映したものではないでしょうが、それでもJRA5頭のうち唯一の2勝馬だったタイセイアゲインを含む3頭が最下位14着〜12着に沈んでしまったのも事実。一桁着順は、3着に食い込み意地を見せたレイニーデイただ一頭で、1・2着&4〜9着を門別勢が占めたわけですから、今年も似たような傾向の結果になる可能性すら想定しておいても良いのかもしれません。
創設から2連覇が期待される地元門別勢の中でも、特に注目されそうなのは同一舞台の前哨戦でJBC指定競走の「サンライズカップH1」を鮮やかに差し切ったナッジをはじめ、9月「サッポロクラシックカップH2」を1700m外回りの“2歳レコードタイム”で捻じ伏せたリコーヴィクター、同じく1700m外回りの「ブリーダーズゴールドジュニアカップH1」を4角先頭から5馬身ちぎってみせたシャルフジンといった面々でしょうか。
その他の伏兵陣も、国内で世代最初の2歳重賞「栄冠賞H2」を突き抜けたモーニングショーや、ブリーダーズゴールドジュニアカップ3着&サッポロクラシックカップ2着としぶとい走りのダイナソー、前走2歳牝馬ダートグレード競走の「エーデルワイス賞JpnIII」で馬群を縫って差し切った“紅一点”スピーディキック。前走金沢「兼六園ジュニアカップ」に遠征し、3馬身差の楽勝で初タイトルを手にしたエンリルらも上位争いに食い込める力は秘めていると評価できる水準にあるでしょう。
今年も激戦が期待される門別5R「第2回JBC2歳優駿JpnIII」の発走は「15時40分」です。お見逃しないよう、よろしくお願い申し上げます!
(文:ひだか応援隊)