1番人気に応えたレッドルゼル(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和
3日、金沢競馬場(晴・良)で第21回JBCスプリント(JpnI・1400メートル)が行われ、4コーナーで内に進路を取った1番人気の
レッドルゼル(JRA)が鮮やかに抜け出して勝利を飾った。騎乗していた川田将雅騎手は、JBCレディスクラシックに続いて2連勝。タイムは1分24秒6で、JBCレディスクラシックに続いてのレコード決着となった。2着には後方寄りの位置につけた
サンライズノヴァ(JRA)、3着には逃げた4番人気の
モズスーパーフレア(JRA)が入った。地方最先着は
モジアナフレイバー(大井)の4着だった。
レースは快速馬の
モズスーパーフレアが逃げ、
ベストマッチョ(川崎)、
サクセスエナジー(JRA)、
リュウノユキナ(JRA)などが追う形で、その直後に
レッドルゼルが追走した。直線では先行した
モズスーパーフレアの内が空き、そこに進路を取った
レッドルゼルが抜け出して1着入線。内寄りを狙って運んでいた
サンライズノヴァがゴール前で2着に上がり、
モズスーパーフレアが粘り込んでの3着だった。
レッドルゼルは父
ロードカナロア、母フレンチノワール(母父フレンチデピュティ)の牡5歳・鹿毛。通算19戦8勝(中央16戦7勝、海外1戦0勝)。今年1月の根岸Sに続く重賞2勝目を飾った。JpnIはこれが初制覇。
レース後のコメント
1着
レッドルゼル(川田将雅騎手)
「とても具合が良く、競馬を迎えることが出来ました。1400メートルでコーナー4つがどうなるかと思いましたが、全く問題なくこなしてくれました。深い馬場もこなしてくれました。海外でも活躍している馬ですし、能力の高さを示すことが出来て良かったです」
2着
サンライズノヴァ(吉原寛人騎手)
「スタートが上手く決まらずぶつかる感じになって、行き脚がつきませんでした。狙っていた内々を上手く上がっていけました。馬場は外伸びなんですが、オープンクラスだと距離ロスの方が大きくなります。馬は戸惑うことなく、のびのび走ってくれました」
3着
モズスーパーフレア(松若風馬騎手)
「スタートが決まって自分の形で競馬ができました。ダート適性はあるんじゃないかと思っていて、適性を見せてくれました。コーナー4つでも息を入れられ、上手に走っていました。最後の止まり方を見ると1200メートルがベストなんじゃないかと思いますが、良く頑張ってくれました」
5着
リュウノユキナ(柴田善臣騎手)
「スタートは上手に出てくれましたが、返し馬から1コーナーで飛んでいて集中していませんでした。いつもより距離が延びましたが、直線は伸びませんでした。(金沢コースは)マイナスです。状態や条件が良くてもギリギリの競馬をしている馬ですからね。現実になってほしくないな、と思っている方にレースが進んでしまいました」
(取材:山本直)